いつでもキャバクラにいる

静岡駅正面で我々は右折することとなり、
遊んでくれたヤンキーカーに手を振って分かれた。
この後デモさんの企みにより、いったんキタ実家に到着した我々は
携帯ではなく、わざわざキタ宅の固定電話でデモさんの彼女の携帯に電話をかけた。
時間的に遅くはないし、携帯なら問題は無いだろう。

しばらく呼び出し音が続き、ようやく彼女さんが出た。
「もしもーし、デモさんだよ～」
その声に安心した彼女さんは、
自分の携帯に出たナンバーディスプレイの番号を不審に思い
「どこからかけてるの？」
と疑問を口にした。にやっと笑うデモさん。
「ヒントは市外局番だよ～。０５４って、どーこだ？」
「ち、ちょっと待って！」
「彼女さんの家の電話も０５４じゃないかなぁ？」
「えっ今の声キタにぃ？！」
わっはっはっは！！ついに我慢できずに我々は笑いはじめた。
「キタさん家から電話かけてるんだよ～♪」
その後は電話口で、彼女さんにボコボコに怒られるデモさんの姿があった。
なんでキャバクラも静岡に居るの！なんで送ってくれなかったの！
もうあらん限りの抗議を受け、それをゲラゲラ笑いながら聞いているデモさんは、
イタズラ大成功！と喜ぶ悪ガキそのものだった。
「今日はキタさんと飲むから。明日顔出しに行くね～。」
「ケーキおごんなさい！」
電話はたたっ切られた。
あひゃひゃひゃひゃ！ふたりして笑いころげるデモキタおバカ軍団。
まずは作戦成功！とばかり飲み会に突入した。